運動
歩く、走る、筋トレのように体を動かすことは、脳への血流と神経栄養因子を増やし、脳が変わる土台をつくります。
この概念を扱った記事 24
-
続けて歩くほうがいい?15分以上歩いた人は心血管リスクが3分の1だった
認知症の病変があっても記憶を守る脳の酵素PLA2G2F(Nature Neuroscience、2026年)と、歩数の大半を一度に15分以上続けて歩いた人の死亡・心血管疾患のリスクが低かったという観察研究(Annals of Internal Medicine、2025年)をあわせて読みます。どこまでが確かめられた事実で、どこからがまだわからないことなのかを分けて整理し、根拠のあるウォーキングの3ステップをまとめました。
15分で読めます 読了 %読了 -
BDNFを増やすいちばん確かな方法は?運動1年で海馬が2%大きくなった
脳の肥料BDNFを増やす、人にできるあらゆる活動をPNAS・Nature・Cell・eLifeの研究で整理しました。運動、ダンス、学び、読書、瞑想、睡眠、日光、食べ物、食事の間隔まで、根拠の強さとどれくらい続けるべきか、そして実際に脳がどう変わったのかを図でお見せします。
22分で読めます 読了 %読了 -
1年間歩いただけで海馬が大きくなった
高齢者120人を対象にしたランダム化実験で、有酸素ウォーキングを1年間続けたグループは、記憶を担う海馬の体積が約2%増えました。運動が脳を変えるしくみと、仕事帰りにできる実践法をまとめます。
8分で読めます 読了 %読了 -
脳の老化を遅らせる趣味は?ピアノは効いたが語学の授業は違った
新しくて少し難しい趣味は、年をとってからも一部の認知機能を高めることがあります。6か月ピアノを習った高齢者は、注意の切り替えと処理速度のテストがよくなりました(Aging & Mental Health、2007年)。しかし11週間語学の授業を受けた高齢者は、記憶力が変わりませんでした(Psychology and Aging、2020年)。認知症のリスクを下げるには、趣味ひとつより、人との交流、聴力、運動といった生活全体が大切でした(Lancet、2024年)。
10分で読めます 読了 %読了 -
自然の中の散歩は本当に脳にいい?20分でストレスホルモンが減った
自然の中の散歩は、注意力と気分を実際に回復させることがあります。都市に住む36人が8週間自然の中で過ごすと、20〜30分とどまったときにストレスホルモンのコルチゾールがもっとも効率よく下がりました(Frontiers in Psychology、2019年)。約50分公園を歩いた人は、繁華街を歩いた人より注意力テストの点数が上がりました(Psychological Science、2008年)。ただし「15分で脳が再起動する」「鉢植えが空気をきれいにする」は根拠が弱かったため訂正しました。
12分で読めます 読了 %読了 -
筋トレは脳にも良い?筋力が上がるほど認知の点数も上がった
筋トレは脳にも役立っていました。軽度認知障害のある高齢者が6か月間筋トレをすると認知の点数が上がり、筋力が大きく上がった人ほど点数も上がりました(Journal of the American Geriatrics Society, 2017)。50歳以上を対象にしたメタ分析では、筋トレと有酸素運動のどちらも認知機能を高めました(British Journal of Sports Medicine, 2018)。ランニングにウエイトを加えた経験と一緒にまとめました。
10分で読めます 読了 %読了 -
筋トレで筋肉に集中すると大きくなる?腕の筋肉は2倍近く育った
筋肉に集中しながら鍛えると、その筋肉がより大きくなることがありました。8週間「筋肉をしぼるように」に集中した人は、「重りを持ち上げる」に集中した人より腕の筋肉が2倍近く育ちました(European Journal of Sport Science, 2018)。ただし高く跳ぶ、重い重量を挙げるなど記録を出すときは、体の外に集中するほうがうまくいきました。体を使う学習の研究と一緒に、ジムでけがをした経験をまとめました。
11分で読めます 読了 %読了 -
日光を浴びると集中力は上がる?昼に光をたくさん浴びた人ほど頭がさえていた
昼に明るい光をたくさん浴びた人ほど、頭がさえて反応も速くなっていました。大人58人の日常の光の量を1週間測った研究で、昼は明るく夜は暗い生活をしている人ほど認知の課題がよくできました(Communications Psychology, 2023)。窓ぎわで働く会社員は昼の光をずっと多く浴び、夜の睡眠も長くなっていました(Journal of Clinical Sleep Medicine, 2014)。朝のランニングに変えた経験と一緒にまとめました。
8分で読めます 読了 %読了 -
ホルミシス、毒は薬になる?認知症マウスでは低濃度の毒性物質が脳の掃除を助けた
ホルミシスは、少量の刺激がかえって体の防御力を高める現象で、認知症マウスの実験でその例が出てきました。KISTの研究チームは、神経毒として知られるキノリン酸が、低い濃度では脳の免疫細胞の掃除能力を高めたと発表しました。ただしマウスの実験で、人では抗酸化剤が運動の効果をかえって妨げたという研究(PNAS, 2009)のように、ホルミシスが思ったより繊細だという結果もあります。
9分で読めます 読了 %読了 -
運動習慣は遅く始めても脳を変える?60〜70代も6か月で脳の体積が増えた
運動習慣は遅く始めても脳を変えました。運動していなかった60〜70代が6か月間有酸素運動をすると、脳の灰白質と白質の体積が増え(Journal of Gerontology, 2006)、60歳前後の人も3か月のジャグリング練習で灰白質が増えました(Journal of Neuroscience, 2008)。症状のない小さな脳梗塞は、高齢者のかなりの割合でMRIによって見つかりました。20代から走ってきた経験と一緒にまとめました。
11分で読めます 読了 %読了 -
時間を記録すると習慣は変わる?スマホは思っている倍使っていた
一日を記録すると、流れていた時間が数字で見えるようになり、そこから習慣を変えやすくなりました。人はスマートフォンを1日約5時間、85回使っていましたが、自分ではその半分ほどに見積もっていました(PLoS ONE, 2015)。記録を続けた人ほど、減量などの目標をよく達成しました。量子力学の観察者効果にたとえたこの記事の初版の比喩は正し、時間の記録で一日を変えた経験を研究と一緒にまとめました。
12分で読めます 読了 %読了 -
1分の高強度運動は1日何回でいい?1日3回1分で死亡リスクが約40%低かった
ふだん運動しない人でも、1日3回、1〜2分ずつ息が上がるくらい動くと、死亡リスクが約40%低くなっていました(観察研究、Nature Medicine, 2022)。12週間、全力の1分を含む10分の運動をした人は、50分運動した人と同じくらい体力が上がりました(PLoS ONE, 2016)。ただし海馬が大きくなった根拠は、高強度ではなく1年間のウォーキングの研究から出ています。1日3回に分けて走った経験と研究をまとめました。
10分で読めます 読了 %読了 -
夜食が欲しいとき運動すれば消える?15分歩くと甘いものへの欲求が減った
夜食や甘いものが欲しくなったとき、15分速く歩くだけでも欲求が減りました。太りぎみの人が15分歩くと甘いおやつへの欲求が下がり(PLoS ONE, 2015)、チョコレート好きの人は歩いたあとチョコレートを半分ほどしか食べませんでした(Appetite, 2012)。ただし、ショート動画や夜食がドーパミン受容体を減らすという根拠はありませんでした。夜食のかわりにランニングを始めた経験と研究を一緒にまとめました。
11分で読めます 読了 %読了 -
疲れているときに運動したらもっと疲れる?軽い運動で疲れが減った
軽い運動はむしろ疲れを減らしました。6週間軽く運動した人は疲労感が減り(2008年)、1時間ごとに5分歩くと一日の活力が高まりました(2016年)。そのしくみと、休み時間15分から始める会社員の3ステップを紹介します。
12分で読めます 読了 %読了 -
不安なとき運動すると楽になる?息切れに慣れると不安が減った
運動は不安を減らすのに効果がありました。1,000件を超える試験をまとめた分析で、運動は不安の症状を中程度に下げ(British Journal of Sports Medicine, 2023)、2週間に20分ずつ6回走った人は、動悸や息切れをあまり怖がらなくなりました(Depression and Anxiety, 2008)。神経科学者ジェニファー・ハイズの本が紹介した実践法を元の論文で確かめ、状況別の運動法をまとめました。
10分で読めます 読了 %読了 -
ランニングの準備運動、静的ストレッチはけがを防げなかった?
走る前は、脚を長くのばす静的ストレッチより、体を動かして温める準備運動のほうが効果的です。訓練兵1,538人の研究で運動前の静的ストレッチはけがを減らせませんでしたが(MSSE、2000)、動きのある準備運動プログラムはけがを約3分の1減らしました(BMJ、2008)。クールダウンはめまいを防ぐのに意味があります。いっしょにできる5分のルーティンとあわせてまとめました。
10分で読めます 読了 %読了 -
三日坊主とaMCC、いやなことをすると意志力の脳は育つ?
いやなことをするとaMCCが大きくなるという話は、まだ人の実験で確かめられていません。確かめられているのは、aMCCを電気で刺激すると「やりぬきたい気持ち」が生まれたという観察(Neuron、2013)と、2か月運動した24人が、ほかの分野の自己コントロールまでよくなったと自分で報告した小さな実験(BJHP、2006)です。aMCCとBDNFの話を根拠のレベル別に分け、三日坊主を越える計画を実際に立ててみます。
10分で読めます 読了 %読了 -
偏平足のランニングシューズ、安定性シューズは必須?アーチ別の選び方
偏平足だからといって、かならず安定性シューズをはく必要はありません。偏平足型にモーションコントロールシューズをはかせても、けがの率はふつうのシューズと同じくらいで(American Journal of Sports Medicine、2010)、研究者は何足かのなかでいちばん快適なシューズを選ぶよう提案しています(BJSM、2015)。自宅でアーチを確かめる方法と、偏平足・ハイアーチ・正常な足ごとに試しばきで確かめる点をまとめました。
9分で読めます 読了 %読了 -
初心者ランナーのひざの痛み、アーチに合うシューズで減る?
足のアーチのタイプに合わせてランニングシューズを選んでも、けがは減りませんでした(American Journal of Sports Medicine、2010)。初心者ランナーのひざの痛みとより関係が深かったのは、走る距離を急に増やすことで(JOSPT、2014)、シューズは「はき心地」で選ぶほうが根拠に近いと言えます。研究で原因を整理し、セルフチェックで自分の習慣を確かめます。
10分で読めます 読了 %読了 -
ランニングは脳にいい?10分走るだけで集中力が上がった
中強度で10分走るだけで気分と集中力が上がり、前頭前野が活発になったという実験(Scientific Reports、2021年)、運動が脳の肥料BDNFを増やすというメタ分析、1年の有酸素運動で海馬が大きくなった実験(PNAS、2011年)をもとに、ランニングが脳にいい理由と、初心者がけがをせずに始める3ステップをまとめました。
15分で読めます 読了 %読了 -
BDNF不足の原因4つ、血液検査ではなぜわかりにくい?
研究がBDNFを下げる原因として挙げるのは、慢性的なストレス、運動不足、甘くて脂っこい食事、加齢です。ただし血液中のBDNFはほとんどが血小板にたくわえられているため、血液検査の数値で脳のBDNFを知るのは困難です。Cell・PNAS・J Neurosciの研究で原因と根拠のレベルを分け、今日から変えられる3ステップとセルフチェックをまとめました。
13分で読めます 読了 %読了 -
BDNFとは?「多いほどよい」が半分しか正しくない理由
BDNFは神経細胞が生き残り、つながるのを助けるタンパク質です。記憶・食欲・運動との関係と「多いほどよい」という誤解をCell・NEJM・PNASの研究で整理し、根拠のあるBDNFを増やす3ステップを紹介します。
14分で読めます 読了 %読了 -
目標をかなえる方法、「もうかなった」と想像するとかえって遠ざかる?
よい結果だけを想像すると、かえってエネルギーが下がりました(JESP、2011年)。障害まで思い描くメンタル・コントラストと「もし〜なら〜する」という実行意図(94の研究のメタ分析)、進み具合の記録、運動が目標達成を助けた研究から目標をかなえる3つの方法を整理し、自分だけの計画を実際につくってみます。
13分で読めます 読了 %読了 -
大人の脳も育つ?試験勉強3か月で医学生の海馬が大きくなった
はい、脳は一生変わります。試験勉強をした医学生の海馬が大きくなった研究(J Neurosci、2006年)、60代で始めた運動で脳の容積が増えた研究、考え方を変える治療が脳の回路を変えた研究から整理し、大人の脳の新しい神経細胞をめぐる論争もあわせて取り上げます。
13分で読めます 読了 %読了
まだ記事がありません。