前回は の地点で止まっていました。
4コマで先に見る
没入は空間から始まる
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1問題
通知が次々にたまっていくスマートフォン 家にいるのに上の空…
家にいても、心はどこか別の場所にあるときがあります。
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2しくみ
考えにふける人の上で灯る電球 没入する脳
没入するとき、脳はドーパミンを出して、ひとつのことに深く入りこみます。
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3実践
開いた本とペン 自分だけの小さな空間
好きなもので満たした自分だけの空間をつくってみます。
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4変化
穏やかな波が流れる脳と、ゆっくり打つ心臓 空間が自分をつくる
空間が没入に影響すること。それが展示と講演の伝えるメッセージです。

家の中にいるのに心はどこか別の場所にあるときもあれば、反対に、小さな机ひとつにすっかり入りこむ瞬間もありますよね。最近、この「没入」というテーマが脳科学と出会い、意外な場所で話題になっています。
家のすき間を好みで、好みを没入で満たす
サムスン物産が運営するラミアンギャラリーで、「A Part of Home」という展示が開かれているというニュースです。建設会社がみずから文化的な展示を企画したという点からして異例です。家の中に隠れた自分だけの好みの空間に光を当てる、没入型の展示として紹介されています。
ところがこの展示は、ただ見てまわって終わりの展示ではありません。9月には心理学者のキム・ギョンイル教授、10月には脳科学者のチョン・ジェスン教授の講演まで続くそうなので、なぜこの組み合わせが特別なのか、ひとつずつひもといてみましょう。
ラミアンギャラリー「A Part of Home」展示、何が違うの?
「A Part of Home」は、その名のとおり家という空間の一部、つまり私たちがなかなか気を配れなかった、すき間のスペースをテーマにした展示です。リビングの片すみや階段の下、窓辺のように、目につきにくかったすき間を好みで満たしていく過程を見せてくれるそうです。
展示の紹介によれば、今回の展示は「家の中に隠れた自分だけの好みの空間」に光を当てることを目標にしています。インテリアや空間の活用に関心のある人なら、注目したいポイントです。
興味深いのは、この展示を建設会社がみずから企画したという点です。ふつう文化的な展示は美術館やギャラリーが開くものですが、マンションを建てる会社が空間と好みをテーマに没入型の展示をつくったこと自体が、新しい試みとして評価されています。

9月の講演の主役、キム・ギョンイル教授はどんな人?
9月の講演を担当するキム・ギョンイル教授は、亜州大学校心理学科で認知心理学を教えている学者です。数多くのテレビ番組に出演し、心理学をやさしくおもしろく解説する姿で、多くの人になじみのある顔でもあります。
今回の展示では、「自分をつくる小さな空間の力」というテーマで講演をおこなう予定です。タイトルからも想像できるように、私たちが過ごす小さな空間が、アイデンティティや習慣にどう影響するのかを扱うようです。
心理学者が空間について語るという組み合わせは意外に感じられるかもしれませんが、実は環境と没入、習慣づくりは、密接につながったテーマです。どんな空間にいるかによって、集中しやすくもなり、気が散りやすくもなるのですから。

10月には脳科学者のチョン・ジェスン教授が登場します
10月には、脳科学者のチョン・ジェスン教授がバトンを受けつぎます。チョン・ジェスン教授は KAIST で脳工学を研究する学者で、むずかしい脳科学を一般の人にもわかりやすく解き明かす著作や放送活動でよく知られています。
今回の講演では、脳科学の観点から見た幸せな空間、そして脳が好む空間をテーマに話を進める予定だそうです。単なるインテリアのコツではなく、なぜある空間では心が落ち着き、ある空間ではそうでないのかを、脳の反応の観点から説明する場になりそうです。
心理学者と脳科学者が、ひと月おきに同じ展示で講演を続けるという構成そのものが、この展示が単なる見せるための展示ではないという印象を与えてくれます。

没入しているとき、脳では何が起きている?
では、没入状態のとき、私たちの脳は実際にどう反応しているのでしょうか。よく、フロー状態に入ると雑念を担う脳の領域の活動が減り、いましていることに関わる領域へエネルギーが集中すると言われています。
この過程にドーパミンのような神経伝達物質が関わり、集中力と満足感を同時に引き上げるという説明もよく知られています。時間がたつのも忘れて何かに入りこむ経験は誰にでも一度はあると思いますが、その瞬間、脳の中ではかなりあわただしい変化が起きているわけです。
空間が没入に影響するというのも同じ流れです。見た目にごちゃごちゃした空間よりも、自分に合わせて整えられた空間のほうが、脳は余計な刺激を受けにくく、やりたいことに入りこみやすくなるのです。今回の展示と講演が空間と没入をひとつに結びつけた理由も、ここにあるのでしょう。
展示の申しこみと観覧の前に確かめておきたいこと
展示と講演に興味がわいたら、申しこみの方法が気になるところでしょう。講演のように人数制限のあるプログラムは、ふつう事前申しこみを受けつけ、先着順で締め切られることが多いものです。後回しにしていると席が埋まってしまうかもしれないので、関心のある人は早めに動くのがおすすめです。
正確な申しこみの日程や方法、展示の開館時間などの詳細は、ラミアンギャラリーの公式チャンネルで確かめるのがいちばん確実です。こうした文化プログラムは時期によって申しこみの条件が変わることがあるので、前もってお知らせをチェックする習慣が必要です。
展示そのものは予約なしで観覧できることが多いですが、講演のように席が限られたプログラムは、別に申しこみの手続きがある可能性が高いです。訪れる前に申しこみが必要かどうかを確かめておけば、むだ足を減らせます。

建設会社がつくった展示が特別な理由
あらためて振り返ると、この展示がおもしろい理由は、結局「建設会社がつくった」という点に戻ってきます。マンションを建てる会社が、インテリアの宣伝をこえて、心理学と脳科学という学問の領域まで取りこんでコンテンツをつくったということは、いまの消費者が空間を単なる住む機能ではなく、好みと没入の問題として受けとめている、という意味でもあります。
ほかのブランドの展示と比べても、心理学者と脳科学者をひと月おきに続けて招く構成はめずらしいものです。それだけ今回の展示は、見せることよりも説明することに力を注いでいるわけです。
没入という感情的なテーマを、脳科学という科学の言葉でもう一度ひもといてみたい人なら、今回の展示と講演のニュースは注目する価値があります。
家という慣れた空間も、没入という慣れた感情も、脳科学というレンズでのぞいてみると、新しく見えることがあります。この秋、ラミアンギャラリーでその新鮮な視点を一度体験してみるのもいいかもしれません。
没入と脳科学の話がこれからも気になるなら、ぜひフォローしておいてください!
ラミアンギャラリー
ソウル特別市松坡区忠民路17 ラミアンギャラリー
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