前回は の地点で止まっていました。
4コマで先に見る
脳は変わりつつある
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1問題
うなだれた疲れた人と、ほとんど空になった電池 新しいことをすると眠い
新しいことをはじめると、脳はなじんだやり方を守ろうと眠気を「プレゼント」します。
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2しくみ
合図から行動、報酬へとつながる輪 なじんだものが好き
脳はできあがったシステムを保とうとするので、決心がむだになりがちです。
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3実践
一段ずつ上る階段と、てっぺんの旗 自分を責めるより一歩
「どうしてわたしってこう」ではなく、小さな行動をくり返して脳に新しい道をつくります。
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4変化
脳の上から芽が出てくる図 脳は変わる
一生つきあう脳を使って、これから前向きな未来を設計できます。
新しいことをはじめると、脳は「ねえ、どうしたの? これまでどおり生きればいいのに、なぜ新しいことをするの?」と言って、わたしたちに眠気をプレゼントしてくれます。いまのシステムを変えようとする、わたしたちの久しぶりの「決断」を、容赦なく無視しながら。
「脳」のおかげで、わたしたちは「わたし」という生き物のなかで「それなり」にできあがったシステムを保とうとするので、これまでのやり方どおりに考え、選び、行動します。でもまた「脳」のせいで、人生で一大決心をして変わろうとした選択が、むだに終わってしまうことも多いのです。
考えたとおりの方向に進めなかったからといって、「努力も才能だというけれど、わたしは努力のDNAをもらえなかったハズレくじなんだ」「どうしてわたしってこうなんだろう」と自分を責める必要はありません。
自分のもののようで自分のものではない、でもやっぱり自分のもののようなきみ、その名は「脳」。わたしたちは一生、きみと一緒に生きていかなければならないのだから
ここからは、また「脳」を使って、前向きな未来を設計してみましょう。
もしあなたが就職活動中の学生で、がんばって就職活動を続け、ついに1次の書類選考、2次の適性検査、3次の面接を経て最終「合格」となり、その会社の一員として出勤することになったとします。
まずはおめでとうございます! これまで本当におつかれさまでした。でも人生は「これからは幸せな日々でいっぱいです」では終わりません。わたしたちの人生は「白雪姫は王子さまのキスで眠りから覚め、王子さまと幸せに暮らしました!」では終わらず、
ここからがはじまりです。
就職という心配が終わったと思ったら、いつのまにか、また別の考えが芽生えてきます。
「わたし、ちゃんとやっていけるかな?」からはじまって、いろいろな考えが次から次へとわいてきて、わたしたちをとらえてしまいます。
ひとことで言えば、「脳」が「もう変わりたくない!」と言っているのです! これまでなじんできたシステムを捨てて新しいシステムに慣れようとする不快さを避けて、楽なほうを求めているのです。だれがって? わたしたちを効率よく行動させてきた、あの有能な脳がです。
ところがです。会社に通っているうちに、こっそりいじわるをしてくる先輩も課長も見なれてきて、「あの人、またやってるな」と受け流せる、また別のシステムが生まれてきます。
新人だったわたしたちは、いつのまにかトップレベルの社員になっています。
つまり、脳が過去の環境からぬけだし、新しいシステムに慣れたということです。
「本は心の糧だ」と聞いても、「本を読むと器が大きくなってお金をかせげるようになる」と聞いて読書をはじめてみると、ある現象がぴたりとあらわれます。
そう、眠くなるのです。ここで「ああ、わたしには無理だ、本とわたしは合わないんだ!」と思うのではなく、「あ! いまわたしの脳が、新しいシステムに変わろうとするのを不快に感じているんだな! わたしが怠け者で頭が悪いからじゃないんだ!」と考えて、また読書に戻ればいいのです。自分がやろうとしたことを、もう一度試せばいいのです。
わたしが言いたいのは、わたしたちの脳は変わりつつある、ということです。ずっと変わりつづけています。だから自分を責めずに、脳のシステムについて考え、新しいシステムが安定するまで続けていかなければならない、ということなのです。
次の記事では、「脳は変われるのか」についての科学的な内容を取りあげる予定です。
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