前回は の地点で止まっていました。
4コマで先に見る
血一滴で見る脳の健康
-
1問題
肉、卵、野菜がのった皿とフォーク、ナイフ 甘いものを食べると眠い
血糖が大きく上がり下がりすると、脳も一緒に疲れます。
-
2しくみ
ひとしずくの血液と血糖測定器 血糖と脳はつながっている
血糖管理が脳の健康とつながることが知られ、測る人が増えています。
-
3実践
ひとしずくの血液と血糖測定器 洗って、ふいて、測る
手をきれいに洗い、水気をふいてから測定。週に2、3回で十分です。
-
4変化
肉、卵、野菜がのった皿とフォーク、ナイフ 野菜から食べる
126mg/dL以上がくり返されたら受診を。ふだんは野菜・タンパク質から食べます。

指先にチクッと一回、なのに 脳の健康まで教えてくれるって?
最近、薬局やネット通販で血糖測定器を探す人がぐっと増えているそうです。糖尿病と診断された人だけが使う道具だと思われがちですが、血糖と脳の健康の関係が知られるようになり、健康管理のために早めに用意する人も多くなりました。実際、血糖の上がり下がりの幅が大きいほど集中力が落ち、頭がぼんやりする感じを覚えることは少なくありません。
血糖測定器は、指先から少量の血をとって、数秒で今の血糖値を教えてくれる小さな機器です。病院で測る空腹時血糖の検査と違い、家で好きなときに測れるのがいちばんの長所です。朝の空腹時、食事の直後、運動の前後など、場面ごとに数値がどう変わるかを自分の目で確かめられます。
この記事では、血糖測定器をはじめて使う人のために、機器の選び方から実際の使い方の手順、数値の読み方、いつどれくらいの頻度で測ればよいかまで、順番にまとめていきます。難しく感じるかもしれませんが、順番どおりについてくれば思ったより簡単です。

血糖は脳の健康とどう関係するの?
血糖と脳の健康がつながっているという話は、なじみがないかもしれません。でも脳は、体の中でもっとも多くブドウ糖を消費する器官のひとつで、全体のエネルギーのかなりの部分を血糖からまかなっています。血糖が高すぎる、あるいは低すぎる状態がくり返されると、脳細胞に必要なエネルギーの供給が不安定になり、集中力の低下や疲労感につながることがあります。
とくに、食後に血糖が急に上がってすぐに下がる現象は、よく血糖スパイクと呼ばれます。これがくり返されると、血管や神経細胞に負担をかけることがあるという話が、ずっと出てきています。そのため、糖尿病と診断されていなくても、ふだんの血糖の流れをチェックしてみることが、脳の健康管理のひとつの方法として注目されています。
血糖の上がり下がりの幅が大きいほど、 脳も疲れやすくなります
もちろん、血糖測定器ひとつで脳の健康状態を完全に診断することはできません。ただ、自分の体がどんな食べ物、どんな生活習慣にどう反応するのかを、自分の目で確かめられるという点に意味があります。気になるサインがくり返されるなら、自己判断で終わらせず、近くの病院で相談してみるのがよいでしょう。

血糖測定器の種類と選び方
血糖測定器は大きく2種類に分かれます。指先を穿刺針で刺して、少量の血を試験紙につける一般的な血糖測定器と、腕に小さなセンサーを貼ってリアルタイムで血糖の変化を確認する持続血糖測定器(CGM)です。一般的な測定器は値段が手ごろで、薬局やネットで簡単に手に入るので、はじめるときの負担が少なくてすみます。
持続血糖測定器は、一日じゅうの血糖の流れをグラフで見られるので、食事や運動による変化をこまかく知りたい人に向いています。ただ、センサー代が毎回かかり、腕につけたまま生活しなければならない点を少し不便に感じるかもしれません。まずは一般的な血糖測定器からはじめて、必要に応じて持続血糖測定器に移るのもひとつの方法です。
機器を選ぶときは、必要な血の量が少ないほど、測定時間が短いほど使いやすくなります。試験紙の値段も先に確かめておくのがおすすめです。長い目で見ると、本体よりも消耗品である試験紙の費用のほうが大きな負担になることがあるからです。
血糖測定器はこう使います
まず手を石けんでよく洗い、水気を完全にふきとります。手に食べ物や水気が残っていると、数値が実際より高く、あるいは低く出ることがあるので、きちんと手を洗うことは思った以上に大切です。次に穿刺針を機器にセットし、指の側面を軽く刺します。
指先の真ん中より側面を刺すほうが、痛みが少ないといわれています。出てきた血液ひとしずくを試験紙の先にあてると、数秒で画面に数値が表示されます。測り終えたら、使った穿刺針と試験紙はすぐに捨て、同じ針を使い回さないのが衛生的に安全です。
最近の機器はほとんどが日付と時刻、数値を自動で保存してくれるので、別に記録しなくてもあとで変化の流れを確認できます。スマートフォンのアプリと連動する製品なら、グラフでひと目で見られてさらに便利です。

正常値、どこまでなら大丈夫?
空腹時血糖はふつう70〜99mg/dLが正常範囲とされます。100〜125mg/dLなら空腹時血糖異常、つまり糖尿病の一歩手前に分類され、126mg/dL以上がくり返されるなら糖尿病が疑われる数値です。ただしこれはあくまで一般的な目安で、正確な診断は病院で受けるのが原則です。
食後1〜2時間で測った血糖は、ふつう140mg/dL未満なら正常範囲とされます。これより高い値が、しかもくり返し出るなら、食事の内容や生活習慣を見直してみる必要があります。数値のひとつひとつに一喜一憂するより、数日、数週間の流れを見守るほうが意味があります。
血糖値がずっと不安定だったり、めまい、冷や汗、手のふるえといった低血糖の症状がよく出たりするなら、セルフケアだけに頼らず病院で診てもらうほうが安心です。
いつ、どれくらいの頻度で測ればいい?
糖尿病と診断されていない人なら、毎日測る必要はありません。そのかわり週に2、3回ほど、空腹時と食後の両方を測ってみると、自分の体の血糖パターンをつかむのに役立ちます。とくに、ふだんと違うものを食べたときや、夜食を食べた翌朝のように、変化を確かめたいタイミングで測ると比べやすくなります。
朝起きてすぐの空腹時に一回、そして食後1〜2時間たってから一回測るやり方がおすすめです。運動の前後に測ってみると、運動が血糖にどう影響するかも自分で確かめられて、やる気につながることもあります。
すでに糖尿病と診断されている場合は、主治医がすすめる回数とタイミングをまず優先するのが正解です。自己測定はあくまで補助的な手段だということを覚えておいてください。

脳の健康まで守る血糖管理のコツ
血糖スパイクを減らすいちばん簡単な方法は、食べる順番を変えることです。野菜やタンパク質を先に食べ、ごはんや麺のような炭水化物をあとにすると、血糖がゆるやかに上がるのを助けてくれます。食後の軽い散歩も、血糖の急上昇を防ぐのに役立つといわれています。
規則正しい睡眠とストレス管理も、血糖の安定に大きな役割を果たします。睡眠が足りなかったりストレスが強かったりすると、血糖を調節するホルモンのバランスがくずれやすいからです。血糖測定器で確かめた数値をもとに、自分に合った食事と生活習慣をひとつずつ見つけていくことが、脳の健康を守るいちばん現実的な方法ではないでしょうか。
血糖測定器は診断の道具というより、自分の体を理解するための参考資料に近いものです。数値に敏感になりすぎるより、流れを根気よく見守りながら、必要なときは専門家の助けを借りるのが、いちばんバランスのとれたやり方でしょう。
血糖測定器で脳の健康を守るのに役立ったら、ぜひ「いいね」を押してください
この記事は役に立ちましたか?
選択はこのブラウザにのみ保存され、どこにも送信されません。