前回は の地点で止まっていました。
4コマで先に見る
プラセボは本物だ
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1問題
机の前で浅く息をする人と、頭上で鳴る警報ベル ひざが痛い…
痛みが強いほど、体がひどく傷ついたと思いがちです。
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2しくみ
脳幹のメトロノームが点線の配線で警報スピーカーとつながった図 痛みは守るためのサイン
痛みは損傷の正確なものさしではなく、体を守ろうとする脳の反応です。
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3実践
人の口から出た吹き出し 期待と希望
にせの手術のグループのほうが痛みが減りました。期待と希望が脳を動かします。
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4変化
穏やかな波が流れる脳と、ゆっくり打つ心臓 恐れのかわりに理解を
学習性無力感ではなく希望をもつ脳が、回復を助けます。
プラセボは本当にあります
プラセボ効果が本当にあるのか知りたくて来てくださったなら、モンティ・ライマン博士の話で確かめてみてください。
前回の記事では、成功の秘密として、わたしがいま続けている4つの活動をお伝えしました。そのひとつが読書だとして少しふれた本が、モンティ・ライマンの『痛みの秘密』(原題 The Painful Truth)でした。この本では、痛みが損傷の直接的なものさしだという考えにとどまっていては、痛みの奇妙で気まぐれな面を理解できないと語っています。痛みは体を守るための反応であり、かならずしも組織の損傷について正確な情報をあたえるわけではないと理解することが、体と心を癒す第一歩だというのです(『痛みの秘密』34ページ)。
この本のある実験では、ひざに痛みのある患者を対象に関節鏡によるデブリードマン(関節炎で傷んだ組織をとりのぞく手術)をおこないます。Aグループは本物の手術を受け、Bグループは本物の手術をせずに、ひざを開いて閉じるだけです。どちらのグループで、痛みがよい方向に変わったと思いますか?
ふしぎなことに、本物の手術を受けたAグループよりも、Bグループのほうが手術後の痛みがよくやわらいだのです。なぜだと思いますか? 学習性無力感という言葉を聞いたことがありますか?
いやな刺激にさらされ、ぬけだそうと努力しても、ぬけだせないことをくり返し学んでいくうちに、その刺激がとりのぞかれても、ぬけだそうと努力したり試したりしなくなる状態を、学習性無力感といいます。学習性無力感で大切なのは、「期待」と「希望」が消えてしまったという点です。反対にプラセボ効果は、期待と希望でいっぱいの脳のおかげで、痛みがやわらいだということなのです。
この本は、ある意味では痛みとともに歩んできた脳科学の歴史や実験が出てくるのでむずかしいかもしれませんが、この本を通して、生き方について学ぶことができます。
いま「どこかが痛い」と感じているなら、まずただおびえて怖がるのではなく、「わたしの体を守るためなんだな。それなら、これから守ってあげなくちゃ」という態度をもつべきだ、ということです。
生きていくうえで、「期待と希望」が脳を動かし、脳を変えるのです。
いまわたしたちがどんな場所にいたとしても、です。
最後に、あるユーチューバーの言葉を書いておきます。
「その人のいまの位置によって成功するか失敗するかが決まるのではなく、その人がもっている心がまえによって、成功することもできるし、その場にとどまることにもなるのだと思います」
(わたしはまだこの本を3分の1しか読んでいません)

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